学習のすすめ

学習は知識を得るための行動です。知識は考え方に幅が生みますし、行動の選択肢を増やすこともできます。私は物理や化学を専門にした教員ですが、今は生物に興味があり、何て面白い科目なんだと思っています。きっかけは、通信制ではアドバンスクラスを除いて、化学や物理科目を開講していません。専門外ですが生物を担当し、スクーリング実施のための学習をしなければなりませんでした。生物の学習を進めていくと、興味深いものが次々と出てきます。細胞共生説や生存競争での進化の過程、根本的にＤＮＡの糖はなぜデオキシリボースが選択されたのかなどなど。未だに正確なことが確認されていない話題が多く、そこに学習によって得られた知識をもとに自身の考えを展開できる面白さがあります。この面白さを味わうために自学自習で得られた知識は必要なのだと思います。残念ながら、通信制のスクーリング・レポートで取り扱う内容は、生徒の皆さんが科目に興味をもってもらう門構えに過ぎません。皆さんがさまざまなものの中から、面白そうだと思ったら、その面白そうなものに対し、自身の考えを巡らせることができる知識を自学自習で獲得できたらいいですね。この楽しさを味わえるのはおそらく人間のみです。高校での学習も面白いものとの出会いのきっかけになるのではないでしょうか。（広報部　白須）