Sing!Sing!Sing!

よく語り合う生徒が、
『コーダ　あいのうた』という映画作品への想いと感動を、
私に伝えてくれました。

 

物語では耳が聞こえない両親のもとに生まれた娘ルビーが、
歌うことへの喜びに気がつき、

いつしか親元で漁師の通訳として働くか、
音大に進学するかの二択で悩みだします。

「何を歌うか、誰のために歌うのか。」

その生徒は一生懸命な主人公の歌声とその姿に感動したそうです。

 

別日。

時計台に落ちる、雷。
届かない、ケーブル。
時速88マイルで迫りくるシルバー基調の、スーパーカー。
“デロリアン”。

ある生徒が「めっちゃおもしろかった！」と、
興奮気味に伝えてくれた映画作品はもちろん、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー part1』。

「過去は変えることができるのか。」
「未来を知ることはできるのだろうか。」

誰もが一度は考えたことがあるテーマを娯楽大作として描く本作は、
世代を超えて、色あせない魅力があるようです。

 

本日は年内最後のクラス内ロングホームルーム。

高校1学年は、年明けに行われる一大イベント
「合唱コンクール」に向けて、いよいよ練習が本格的に始動しました。

課題曲と自由曲、各クラスが2曲ずつ歌い上げます。
課題曲は『時を越えて』（作詞・作曲　栂野知子）。

歌詞は大人になっていく青年たちを見送る視点、

または、大人になった自分自身がかつての自分を抱きしめる想いで
綴られているようにも思われます。

歌詞には、

今流した汗や涙が、自身の生きていく強さに変わるというメッセージも。

 

そう。

今、自分がどうあるかで、

過去は変えることができ、

未来も知ることができるのです。

 

試験5日前。
文理選択。
進路。
留学。
感染症との兼ね合い。
部活の大会。
各種検定試験も目前。

 

高校生の日常は、なかなかに大変です。

 

でも、皆さん。

青春の失敗は、「負け」ではありません。

挑戦した人にしか、失敗は経験できないからです。

 

だから、そんなときこそ、

声を高らかに、歌い上げましょう。

 

先生方はいつも、

心から、応援していますよ。

物理的に一緒にいられるときも、そうでないときも。

 

ちなみに冒頭の『コーダ』。
私は「オリジナルフランス版もいいんだよ！」と熱く語るも、
それほど気に入ってはもらえませんでした・・・。

 

失敗、失敗・・・！

 

 

高校1年担任：今井 友也